季刊仏教 28号 (法蔵館書誌情報)

仏教 No.28  1994.7  


特集=森の哲学


梅原  孟


環境と文明

  かつて文明は豊かな森を破壊しつくして滅亡した。地球規模で自然破壊がすすむ現在、人間中心主義を脱した新しい哲学を提唱する。


2


<森の哲学・森の宗教>


岩田慶治


宇宙樹のコスモロジー


58


今福龍太


森への亡命者 ―アナ・メンディエタと大地信仰


69


笹谷康之


地形の記号学


80


川村邦光


冥界のなかの“自然” ―河と火と樹をめぐって―


90


白幡洋三郎


都市における森と林の思想


100

 

高橋延清


いつしか人は、森へ還る


30


市川  聡


屋久杉の森


33


司   修


物語の森


43

 

田島征三


森に住みついた悪魔  ことばと絵


166


江川正幸


白神山地に生きる  写真・文


48


小林宏史


愛と死の宴  写真・文


112


<森の癒し・森のくらし>


村上保壽


自然との冥合 ―空海のコスモロジー―


122


有福孝岳


山河をみるは仏性をみるなり


131


 スラック・
  シワラック


タイの仏教エコロジー思想


141



河合俊雄


食べることと食べられること


149


海原賢一郎


穴のあいた<身> ―僕の<身>・地球の<身>ー


157

 

福岡正信


自然農法のよる社会革命 ―自然の心に到る道―


176


宇江敏勝


植えて育てた木の家


196


稲本  正


二十一世紀の縄文精神


203

 

養老孟司


自然と実在 ―身体とは何か6―


212


大塚英志
漫画=白倉由美


グレーテルの記憶 10


223


 

河合隼雄


意識について  国際日本文化研究センター退官記念講演

  フロイトからユング、東洋思想、そして中心点のないスーパーシステムへ。意識も無意識も含みこんだ河合人間学のつぎなる構想。


241


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