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今年話題になった本(受賞した本・売れた本)
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出版社名 ISBN NO. 書 名 編 著 者 名 判型 本体価格 発行年(月) 明石書店 9784750338958 戸籍と国籍の近現代史 遠藤正敬 四六 \3,000 2013.9 戸籍を辿れば日本人の作られ方が見えてくる 明石書店 9784750330563 現代フィリピンを知るための61章【第2版】 大野拓司・寺田勇文編著 四六 \2,000 2009.9 日本と500年に及ぶ交流の歴史を持つ国の詳細 校倉書房 9784751744703 大学「歴史教育」論 荻野富士夫 四六 \3,800 2013.3 新制大学の一般教養科目の「歴史学」を、何をどう教えるかという問題について論考
校倉書房 9784751744406 東アジアのなかの琉球と薩摩藩 紙屋敦之 A5 \9,000 2013.7 琉球王国が薩摩藩支配下にありながら維持てきた理由を日・琉・中の三国関係のなかで検討
汲古書院 9784762912252 図書大概 大沼晴暉 A5 \8,000 2012.11 図書学の概論書としては異例の面白さ。林望氏絶賛!「まさに我が意を得たり!」
汲古書院 9784762936111 歴史の彼方に隠された濁点の源流を探る-付・半濁点の源流- 沼本克明 四六 \3,000 2013.3 なぜ、濁音に「、、」をふけるのか?陀羅尼を音読するための日本人の試行錯誤の歴史
思文閣出版 9784784216727 京舞井上流の誕生 岡田万里子 A5 \9,450 2013.2 第35回サントリー学芸賞(芸術・文学部門)受賞。近世から近代の流派の歴史を検証
思文閣出版 9784784217038 住友の歴史 上巻 朝尾直弘監修/住友 史料館編 四六 \1,700 2013.8 好評につき重版。住友の歴史をわかりやすく紹介。下巻は2014年夏刊行予定 東京堂出版 9784490207422 日曜日の歴史学 山本博文 四六 \1,500 2011.9 歴史の見方・考え方が自然と身につく
東京堂出版 9784490208252 続 日曜日の歴史学 山本博文 四六 \1,600 2013.4 『日曜日の歴史学』続編が登場。今度は史料の見方、読み方を学びます 刀水書房 9784887082441 モンゴルの歴史 遊牧民の誕生からモンゴル国まで 宮脇淳子 四六 \2,800 2002.10 日馬富士、優勝! やはり今年もモンゴルは根強い人気です! 刀水書房 9784887085114 歴史を変えた火山噴火 【世界史の鏡 環境1】 石 弘之 四六 \1,600 2012.1 地震と火山噴火。今、緊急に必要とされている歴史書です! 過去は警告する!
刀水書房 9784887084056 歴史としての東日本大震災 口碑伝承をおろそかにするなかれ 岩本由輝編 A5 \2,200 2013.1 1月に完成した本書、様々に紹介され続けました。著者たちの講演は、今も続いてます 同成社 9784886216038 入門 パブリック・アーケオロジー 松田陽・岡村勝行 A5 \1,900 2012.12 近年世界で広がっているパブリック・アーケオロジーについてその目的を具体例とともに解説する国内初の入門書
同成社 9784886216328 佐渡金銀山絵巻―絵巻が語る鉱山史― 佐渡市・新潟県教育委員会編 A4 \2,000 2013.3 国内外に伝わる佐渡金銀山の絵巻を検証し、世界に先んじた当時の鉱山技術と文化を紹介する
塙書房 9784827331189 氏と家の古代史 吉川敏子 B6 \2,000 2013.10 『古事記』や『日本書紀』など数少ない異質な史料を手掛かりにして、古代の氏と家の実像に迫る
塙書房 9784827331196 江戸町人の生活空間 戸沢行夫 B6 \2,400 2013.11 生活習慣の異なる人々が混在した江戸でたくましく生きた町人の姿をえがく 法藏館 9784831873644 近代日本思想としての仏教史学 オリオン・クラウタウ A5 \5,800 2012.9 日本仏教の誕生 2013年度印度学宗教学会賞受賞 法藏館 9784831874412 舞台の上の難民 チベット難民芸能集団の民族誌 山本達也 A5 \6,000 2013.3 チベット難民社会の現状と問題点を探る。 2013年地域研究コンソーシアム登竜賞受賞
ミネルヴァ書房 9784623067039 小室直樹の世界 橋爪大三郎編 四六 \2,500 2013.10 伝説の小室直樹の著名なゼミ出身者たちが語る、そのアカデミズムの神髄とは ミネルヴァ書房 9784623065073 文化大革命の真実 王輝著・橋爪大三郎監修・張静華監訳・中路陽子訳 四六 \4,800 2013.5 第25回(2013年度)アジア・太平洋賞大賞受賞!! 中国で未刊の書が、ついに日本で刊行!
ミネルヴァ書房 9784623064977 森鷗外 小堀桂一郎 四六 \4,200 2013.1 著者の意向により、すべて旧字体で書かれています。渡部昇一氏(上智大学名誉教授)他推薦多数
山川出版社 9784634150362 レンズが撮らえた 幕末日本の城 永久保存版 來本雅之編 B5 \1,800 2013.4 幕末の秘蔵写真で甦る往時の城。各地で見つかった新発見の古写真を一挙掲載 山川出版社 9784634591127 もういちど読む 山川日本近代史 鳥海 靖 A5 \1,500 2013.4 1冊で日本の近代史を簡潔に叙述。最近の日本史がわかる社会人のための教科書
山川出版社 9784634150430 図解 特攻のすべて 近現代史編纂会編 菊5 \1,600 2013.7 太平洋戦争下で行われた特攻作戦とはどのように着想されたのか解説 吉川弘文館 9784642064675 倭国のなりたち (日本古代の歴史1) 木下正史 四六 \2,800 2013/6 待望の「新しい古代史」刊行開始!日本・日本人とは何か。その〝はじまり〟を描く!
吉川弘文館 9784642064682 奈良の都と天平文化 (日本古代の歴史2) 篠川 賢 四六 \2,800 2013/8 激動する国際情勢の中で形成された古代日本の実像とは 吉川弘文館 9784642064699 奈良の都と天平文化 (日本古代の歴史3) 西宮秀紀 四六 \2,800 2013/10 倭から日本へ―。花開く国際色豊かな文化と強力な律令国家体制の内実
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2013年12月24日(火)
No.386
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本日の『坂本龍馬と京都』
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吉川弘文館の「人をあるく」は、人物と歴史・地域とのかわりを分かりやすく描く、歴史読み物の新シリーズです。そのご紹介をかねて佐々木克先生の『坂本龍馬と京都』から龍馬に関するトピックを順次お届けいたします。これからもよろしくお願いいたします。 本書の詳細は下記 http://www.yoshikawa-k.co.jp/book/b122514.html
12月17日/旧暦11月15日/坂本龍馬の命日です。 龍馬は書物を読んで思考を深めたというより、多くの政治家や開明的知識人と会って話を聞き、いわば耳学問で見識を広げ成長していった人物である。しかも正確に速く理解することにおいては驚くべきものがあり、常に実践を心掛け行動に移した点でも傑出している。/本書1-2P
12月18日 わだかまりを捨て日本国家を立て直すため、無私の精神で説得にあたり人と人を結びつける、超強力接着剤のような龍馬でなければできない仕事てある。幕府軍艦奉行勝海舟、諸侯の代表格松平春嶽、薩摩・長州・土佐の要人、そして公家の実力者岩倉具視、このように各界の主要人物と深い接触があるのは、当時の日本では龍馬ただ一人だった。それゆえに岩倉と大久保は冷静さを失うほど、龍馬の死を悼み惜しんでいたのである。/本書10P
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2013年12月18日(水)
No.385
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斎藤英喜先生が選んだベストセレクションブックリスト
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佛教大学 歴史学部 歴史文化学科 教授 神話・伝承学 専攻の斎藤英喜先生が選んだベストセレクションブックリスト 斎藤英喜の部屋 http://saito.ehoh.net/index.htm ※コメントは、斎藤先生からいただいたものです。
◇三浦佑之『口語訳 古事記』文春文庫 ・「平成の古事記ブーム」は、この本から始まった。昔話を語るお爺さんの語りの口調で『古事記』を口語訳。じつは『古事記』はこんなに面白かった。
◇三浦佑之『古代研究』青土社 ・日本古代の姿を古事記のなかに、さらに古事記以前へと探究していく。神話・昔話・伝説の世界の深層へと誘ってくれる「三浦古代学」がこの一冊に凝縮。
◇西郷信綱『古事記の世界』岩波新書 ・構造主義の神話分析の方法を古事記解読に応用した画期的一冊。古事記の新しい研究は、この小さな新書から始まった。
◇神野志隆光『古事記と日本書紀』講談社 現代新書 ・古事記と日本書紀の神話は、まったく違う世界観によって成り立つことを教えてくれる。「記紀神話」の常識を大きく覆してくれる一冊。
◇斎藤英喜『古事記 成長する神々』ビイング・ネット・プレス ・スサノヲ、オホクニヌシ、アマテラス…。古事記の神々は神話のなかで成長し、変貌していく。なぜ日本の神々は多様な姿をもつかを、古事記を通じて明らかにする。
◇斎藤英喜『古事記 不思議な1300年史』新人物往来社 ・知られているようで、まったく知られていなかった、古事記の1300年の受容の歴史の謎が、この一冊で解き明かされる。
◆斎藤英喜『古事記はいかに読まれてきたか』吉川弘文館 ・古事記の価値を発見した本居宣長。では宣長以前、誰が、どのように古事記を読んできたのか。歴史に埋もれた古事記の読み手たちの姿を探索していく。
◆伊藤聡『中世天照大神信仰の研究』法蔵館 978-4-8318-6028-6 ・神仏習合の時代、中世――。アマテラスは密教の教義を身にまとい、古代とはまったく違う姿を見せてくれる。知られざる中世のアマテラスの神秘を探究する、画期的研究書。
◇斎藤英喜『アマテラス』学研新書 ・なぜアマテラスは伊勢神宮で祭られたのか。その謎を探ると「祟り神」としてのアマテラスの姿が浮かんでくる。中世、近世、そして近代へと姿を変えていくアマテラスを追う。
◆権東祐『スサノヲの変貌』法蔵館 http://www.bukkyosho.gr.jp/main.aspx?ISBN=978-4-8318-5688-3 ・荒ぶる神スサノヲは、古代や中世のなかで、多様な姿をもっていたことを解き明かす、韓国の若手研究者による、日本神話研究の新地平。
◆斎藤英喜『荒ぶるスサノヲ、七変化』吉川弘文館 ・祇園祭、出雲大社の祭神、さらに異国神へと変貌を遂げていくスサノヲの七変化ぶりを解き明かしながら、知られざる「中世神話」の世界へと誘ってくれる一冊。
◇舩田淳一『神仏と儀礼の中世』法蔵館 http://www.bukkyosho.gr.jp/main.aspx?ISBN=978-4-8318-6029-3 ・現代とはまったく違う、中世仏教の僧侶たちの世界。神々を祭り、儀礼を執行する中世の僧侶たちの現場へと肉薄していく、若手研究者による画期的研究書。
◆原克昭『中世日本紀論考』法蔵館 http://www.bukkyosho.gr.jp/main.aspx?ISBN=978-4-8318-6030-9 ・中世という時代、古代の『日本書紀』とは異なる、独自な神話テキストが作られていく。それを「中世日本紀」と呼ぶ。若手研究者が読み解く、知られざる中世の姿。
◇山本ひろ子『中世神話』岩波新書 ・仏教の時代と思われた中世は、古代以上に「神話」が活性化、再生してくる時代でもあった。古代の神々はどのように変貌し、中世という時代を生きたかを解き明かす一冊。
◇山本ひろ子『異神』ちくま学芸文庫 ・赤山明神、牛頭天王、荒神、摩多羅神……。遠い異国から渡来し、日本中世の時代のなかで、あらたな姿を顕現させてくる異神たちの物語。
◇伊藤聡『神道とは何か』中公新書 ・日本人の固有信仰とされる「神道」とは、じつは近代のなかで再編成されたものにすぎない。近代以前の仏教との関わりなかで自覚されていく「神道」の真の姿を教えてくれる画期的一冊。
◇井上寛司『「神道」の虚像と実像』講談社現代新書 ・古代から、中世、近世、近代、戦後までの歴史のなかで、時代の変化と対応するように作られていく「神道」の姿を明らかにしていく。
◇東より子『宣長神学の構造』ぺりかん社 ・本居宣長が古事記の価値を発見した『古事記伝』。その精密な注釈には、しかし古事記そのものとは大きく異なる、宣長独自な「神学」が形成されていた。そのロジックを読み取る一冊。
◇斎藤英喜・山下久夫編『越境する古事記伝』森話社 ・本居宣長の『古事記伝』を中世以来の『日本書紀』注釈学の系譜とともに、江戸時代の流動する時代のなかで読み解き、あらたな可能性を探る研究者たちによる、『古事記伝』をテーマとした唯一の論文集。
◇安丸良夫『神々の明治維新』岩波新書 ・「明治維新」を経て、新しい時代を迎えたとき、この列島社会に住まう神々は、どのような体験したのか。神々の視点から「明治維新」を読み解く、スリリングな一冊。
◇原武史『〈出雲〉という思想』講談社学術文庫 ・古代神話のなかでヤマトに敗れた出雲は、明治時代にふたたび敗北した。近代の「国家神道」が作られていく歴史を、「出雲」を起点にして解き明かしていく一冊。
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2013年12月01日(日)
No.384
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